会長挨拶

令和元年度 富士YEG会長 渡辺 真一桜

令和元年度 富士YEG会長 渡辺 真一桜

 

平成31年度(令和元年度)スローガン

‟まちへの思いが原動力、チームプレーで未来へ挑む”

 

会長初信


はじめに

2019年、ラグビーのワールドカップが日本国内で開催され、翌年に控えた東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、海外からの多くの流動人口が期待されています。宿泊施設や観覧施設の増設、キャッシュレス対応への促進など私たちの生活が更に便利に豊かになると、国をあげて推進しています。一方では人口減少、超高齢化社会、労働者不足などの大きな社会問題を抱えています。私たち記憶から決して消えることがない2011年の東日本大震災からの復興が、日本創生のきっかけでした。政府は地方の再生こそが日本の経済再建であると示し、2014年から地方創生を掲げ動き始めました。地方の人口減少問題を解決することを大きな目的として、地方から東京圏への一極集中を是正し、地域の特性を生かしたまちづくりが全国で実践されています。商工会議所の使命は地域の諸問題の解決に向けて、政策提言や要望活動を積極的に展開することです。その青年部である私たち富士YEGは、同じ使命感を持ってチーム力で行動に移します。

富士YEGはここ数年で政策提言に力を入れて活動しています。工場夜景にクローズアップした公開例会を皮切りに、事業として行ってきた工場夜景バスツアーやチャレンジ3776が提言活動を事業化したものだと気付き、アルティメットのまち富士市を提言書にまとめ、富士商工会議所50周年を機に橋下徹氏をお招きして公開例会を開催しました。富士市は紙産業を主体とした工業都市として発展してきた経緯はありますが、今までの手法では行政が機能しなくなる可能性が非常に高いです。私たち富士YEGは責任世代として、富士市が抱える問題の解決に向けて、青年部らしく自由な発想で提言活動を続けます。

今年度はYEGの全国大会が沼津で開催されます。富士YEGは主管する立場に立って全面的に協力する必要があります。一生に一度しかない機会を最大のチャンスと捉え、ふじのくに静岡ぬまづ大会を富士YEG全体で臨みます。担当委員会を中心に単会内に浸透できるよう各委員会へのネットワークを作ります。また日本YEG、関東ブロック、静岡県青連との繋がりを密にします。そして全国大会分科会を富士市内で開催することを明確にし、地方創生を担う商工会議所青年部として研修を深める場にします。また富士YEG全体で取り組む意味は、メンバーの経験と成長です。この大きな経験は濃い人間関係を築き、いつしか自身の成長に繋がることだと信じています。

 

運営方針

私たちは、商工会議所の青年部として組織されている富士YEGの設立意義や目的をしっかりと見極め、メンバー一人ひとりがYEGとしてあるべき姿に向かって突き詰めていく。その上で富士YEGの組織を再検証し組織に基づいた運営を実現する。

また他の先進的な活動や多くの事例から学び、研修や自己研鑽を怠らず、親会である富士商工会議所や行政と連携をとり、同じ地域で活動する市民団体とのパイプ役や青年団体を代表するオピニオンリーダーの役割を担い、それらを活かした事業展開を行います。更に県内外のYEG単会、OB・OG会、近隣青年団体などと交流を深め地域経済活性化のため、枠に捕らわれない柔軟な展開も視野に入れながら活動していく。

 

全国大会ふじのくに静岡ぬまづ大会分科会の設営

富士YEGは全国大会を主管する連合体の一単会として積極的に携わります。手法は富士市で分科会を実施します。分科会は全国大会の研鑽の場をより専門的に深める機会です。市民活動が行政のプロモーションに影響を与えた工場夜景や、身近な富士山をオンリーワンの視点で活用したルート3776のように、富士YEGの経験は全国のYEGメンバーが参考になる要素を持ち合わせています。商工会議所青年部として研鑽を深める分科会を準備して、参加された県外のYEGメンバーにとって今後の地域活動に活かせる場を創ります。

 

政策提言活動を定着化

富士YEGは過去に地域の活性化を目的に事業を積極的に行ってきました。

市民活動から発展した富士工場夜景、岳南電車の活用、富士バルの開催、紙の街を意識したスカイランタンや富士かるた、富士市でしか成しえない海抜0mからの3776富士登山、スポーツ振興の視点からアルティメット競技の発信。まだある潜在的な地域資源を探りながら調査・研究を繰り返します。昨年築いた行政や親会とのネットワークを生かして富士YEGの政策提言活動を定着していきます。

 

地域で育む未来の人づくり

10年以上に渡って調査、研究、検証を繰り返し、富士市の人材育成を目的にキャリア教育を推進してきた富士YEG。富士市立高校と協働して毎年インターンシップ授業を受け入れています。地方の人口減少問題を改善するカギは、地域で行う未来の人づくりにあると考えます。コミュニティスクールが増えているように学校運営が地域と共に歩み始めています。更に少子化を逆手にとれば、1人の子どもに対して地域に残る多くの目で育てることができます。本年も教職員と直接意見交換ができるシンポジウムに協力して、富士市のキャリア教育が子どもたちに更に浸透できる手法を探ります。子ども達が自分たちの育った環境を振り返り、将来の働き方や社会への携わり方を想像してキャリアを身に着ける、そして地域に貢献できる若者へと導きます。

 

組織・役割が人を育てる組織運営

富士YEGの会員数はここ数年100名以上を維持しています。会員が多い分考え方や手法、規模や業務環境は様々です。私たちは今一度、運営方針に基づいた組織としての活動を理解し、会としてメンバーが同じ方向に向かって活動できるようメンバー向けの研修会を実施します。会の成り立ちや組織の仕組みと役割を共有していきます。メンバー一人ひとりが組織の役割や持ち場の責任を全うすることで力強いチームプレーが発揮できます。また富士商工会議所が企画する研修案内を発信し、親会と連携を図りメンバーがスキルアップできる機会を創ります。

 

交流から生まれる人のつながり

富士YEGは若き経営者の集まりです。メンバー構成も多様化が進み、それぞれの業態からの視点を持った多くのメンバーに恵まれています。その中で繰り返される意見交換は経営者として視野を広げることができます。過去にYEG活動を共に過ごした諸先輩方を含めた交流は、世代と業種を超えた人脈ができます。今やスポーツ同好会も定着してきています。人の繋がりが新しいメンバーを呼び込むきっかけになります。

 

むすびに

私がYEGに入会し経験してきた約8年間で、富士YEGは直方体だった組織から多面体化が進み、より球に近くなってきていると感じています。それは多くの側面を持ち合わせているということです。異業種交流な面、まちおこし団体な面、先輩や後輩が互いに教え合う塾のような面。その多面体の中にある核は、間違いなく地域を想う熱いハートではないかと思います。私たちが生まれ育ったまち、今生活しているまちが今後も発展していくことを目的に商工会議所の青年部活動を繰り返していく上で、副産物として個の成長、自社の発展に繋がるものだと理解しています。

今年度開催される全国大会ふじのくに静岡ぬまづ大会は、富士YEGにとって大きな経験になります。ただ経験で終わることなく成長に繋げるにはどうしたらいいのか。全国大会に対してチームプレーで挑戦することにあると思います。チームプレーには個の力が必要です。幸いにも富士YEGは特性を持った約120名のメンバーに恵まれています。限られた時間ではありますが、多くの知恵を集めより多くの視点を持って臨みます。

今年度も役員を中心に新しいチームが組まれました。商工会議所のミッションは、地域の諸問題を解決するために、経済社会の代弁者として政策提言や要望活動を積極的に展開し、実現を図ることです。私たち青年部はそのミッションと共に豊かで住みよい郷土づくりに向けて、運営方針に基づいたチームプレーと行動力で地域に貢献していきます。地方創生に向けて、富士YEGメンバーのために易不易を判断し変化に恐れることなく1年間邁進していきます。

 

平成三十一年度(令和元年度) 富士YEG会長 渡辺 真一桜

 


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